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□ 取り組み・アーカイブ 2008年度


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第4回東北セミナー

2008年10月4~5日に、岩手県花巻温泉において第4回東北セミナーが開催されました。
宮城からの参加者は昨年とほぼ同じでしたが、第1回の山形上ノ山、第2回の秋田に比べると大分少なく、取り組む姿勢に課題が残りました。また、全体でも85名と、これまでで最も少ない参加者でした。
記念講演は、大船渡市越喜来診療所長の佐々木道夫医師が「仕事とからだ、仕事とこころ」と題して、事業所に「保健室」があって従業員本人と主治医・産業医・職場の管理者が相互の連携で過労死予防や生活習慣病対策に取り組んでいるという、産業医としての実践例が報告されました。挨拶する福地全国センター理事長
記念講演と福地理事長の「労働安全衛生基礎講座」、第1講座の「労働と健康の関わりの理解と活動の進め方」(広瀬医師)はかみ合ってよかったとか、特別企画の「いすに座ってできるストレッチング・トレーニング」が良かったという感想が出された反面、宮城の参加者からは「労災問題、アスベスト問題の位置づけが全くなかったのが残念だった」という声も寄せられました。
「女性外来」「生活習慣病を予防する食生活」分科会は良かったが、「使用済み核燃料再処理工場から排出される放射能汚染問題」「AED自動体外式除細動器の操作方法」は、分科会よりも特別報告や特別企画という位置づけの方が良かったという意見も出されています。
しかし、東北セミナーの意義を考えるとき、宮城の各組織の中でも「いのちと健康」問題を重視し、より積極的に参加者を組織する必要があると思います。

講演内容・うつ病と自殺   講演内容・ますます深刻になった労働者の心身の健康状態

春闘討論集会「いの健分科会」

2008年12月6日(土)~7日(日)と秋保温泉・ホテル華の湯で開催された春闘討論集会において、2日間にわたって「いの健分科会」が行われ、22名が参加しました。
1日目は自己紹介を兼ね、参加者から職場の実態や健康・労災問題についての取り組みを報告し合いました。また、2日目はいの健の富樫事務局長が10月に全国保団連研修集会のシンポで行った「過労死・過労自殺の背景と労災認定闘争の重要性」をもとに基調報告を行い、話し合いました。
話し合いでは、学校現場の異常な多忙と健康破壊の実態が小・中・高から報告され、医療や福祉の現場の人手不足による過重な負担、国公労働者の現場の実態などが報告されました。

労働法制問題学習講演会の取り組み

2009年2月21日(土)婦人会館を会場に、労働法制中央連絡会事務局次長・全国センター事務局次長の岩永千秋氏を講師に『労働法制改悪の歴史と闘いの展望~派遣労働者の解雇問題と政府・大企業の社会的責任~』と題して、派遣切り問題にメスを入れた講演会を開催しました。 県労連議長の挨拶
この講演会は「さまざまな労災事案の背景には必ず違法な働かせ方や不当解雇の問題があり、派遣切りも放置は出来ない」といの健宮城センターが呼びかけ事務局を担うと共に、県労連、春闘共闘、労働法制改悪反対連絡会、自由法曹団、未組織センター、パート・臨時・派遣労働者連絡会、青年ユニオン準備会の8団体で実行委員会を構成して取り組んだものです。
岩永氏は、年越し派遣村に関わった経験にも触れながら、「そもそも派遣労働を自由化したところに根源がある。大企業の言いなりに法改悪を進めてきた結果の政治災害だ。企業の内部留保を株主配当にではなく雇用の確保に回すよう、大きな運動にしていきましょう」と訴えました。 講演する岩永千秋氏
講演の後、結成されたばかりの青年ユニオンや派遣切り問題に積極的に取り組んでいる宮城一般、建交労、ソニー労組の代表や個人加盟労組に入って闘っている労働者から、それぞれの経験や状況が報告され、労働組合の果たすべき役割が強調されました。
参加者からは、「派遣村が作られた経緯や派遣法の歴史的な流れ、企業の責任について具体的に話され、とても分かりやすかった。勉強になりました」という感想が寄せられています。
実行委員会は、講演会の残金のうち2万円を、3月15日の反貧困フェスタにカンパしました。

参加者のみなさん   真剣に耳を傾ける

全国交流集会への参加

ⅰ)第4回労働安全衛生中央学校(2008.6.6~8/東京)には民医労と宮城一般みやぎ生協支部が参加しました。
全体では114名が参加し、福地理事長の開講講義「働くものの健康問題を学ぶ基本的視点」と4つの全体講義(①「労働安全衛生法と安全衛生管理について」、②「過労死・過労自殺の労災補償認定基準と今後の課題」、③「ヒューマン・サービス労働とワークライフバランス」、④「職場におけるリスクアセスメント入門」)及び、4つの選択講義(①「過重労働と過労死、ストレス関連疾患」、②「職場における頸肩腕障害・腰痛の予防対策」、③「メンタルヘルス不全の予防と職場復帰」、④「ハラスメントの諸問題とその対応法」)が行われました。

ⅱ)「心の健康を守る職場・地域づくり」をテーマにした、第3回健康で安全に働くための全国交流集会(2008.10.11~12/京都)には民医連が参加しました。
全国からは215名が参加し、基調提案ではメンタルヘルス不全者をださない職場、地域づくりのために「8時間労働制の確保」「仲間を大事にする労組」など7つの課題を提起。さらに事業者に安全配慮義務、健康保持責任を求めていくことの重要性を強調しました。
全体会では「うつ病と職場復帰」と「心の病の理解のために」という2つの講演が行われました。
また、「耳原総合病院における安全衛生」、「宇治市のメンタルヘルス対策」、「営業とくらし・健康を守り、中小業者が地域に生きるために」の3つの特別報告が行われました。
分散会は「予防と職場復帰」、「相談活動と労災申請」の二つのテーマで交流が行われました。

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