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□ いの健ニュース


第26号(2010年2月16日発行) ※PDF版はこちら

地方センター交流集会が開催されました

突然の雪で列車ダイヤも乱れる中で、2月6~7日の両日、秋保温泉岩沼屋ホテルにおいて全国センター主催の「第5回地方センター交流集会」が開催されました。

今回の集会は
①現在の情勢のもとで各地方センターの果たしている役割を再確認するとともに、
②まだセンターができていない各県にセンター結成の展望を作る、
③各地方センターの多様な活動を学び交流し、いっそうの発展と絆の強化を図ることを目標に行われました。

仙台で開催された最大の理由は、東北では全ての県で「いの健東北セミナー」が開催されてきたのに、センターは宮城にしかないことを重視し、何としても東北各県にいの健センターを結成するきっかけを作りたいという願いがあったからです。

全体で44名の参加でしたが、地元宮城からは9名(民医連3,県労連2,民医労1,いの健事務局3)が参加し、開会集会で真壁会長と広瀬顧問が歓迎の挨拶を述べるとともに、真壁、松浦、中山、富樫の各氏が参加者の送迎から夕食交流会の司会役まで積極的に関わりましたし、肝心の東北各県からも県労連と民医連の代表者が参加し、改めていの健センター結成の必要性を確認し合いました。

特に、「いの健センターの活動と県労連の関わり」と題した鈴木新さん(宮城県労連議長)の特別報告は、
1)宮城県センターの結成と活動の経過、宮城県労連議長の特別報告
2)いの健センター結成による前進面
(・労災、公務災害認定闘争の前進、・春闘共闘や県労連による支援体制の広がり、・単産での「いのちと健康」への関心の高まりと学習の取り組み、・財政面の取り組み)、
3)県労連といの健センターの連携
(・相談活動での役割分担、・「相談事例検討会」を通しての相談員の力量アップ)、
4)今後の課題
(・もっと連携の広がりが必要!・新たな組織作りにつながる相談活動を!・「いの健センター任せ」に陥らないこと)を紹介しながら、
最後に「とにかくいの健センターを結成することです。
結成すれば何とか動き出します。
動き始めれば、仲間たちのさまざまな知恵や共同も広がります。
それは必ず県労連にとっても民医連にとっても力になります。
まだ結成していない各県は、そのことに確信を持ってセンター結成のために頑張って下さい」と訴えましたが、東北各県はもちろん、参加したみなさん方に大きな勇気と影響を与えたことは間違いないと思います。

2日間の交流では、私たち宮城県センターも各県からたくさんのことを学びました。
北海道センターからは「いの健活動における民医連の果たす役割」が語られ、安全衛生体制の保持や労災・職業病対策での医療関係者との共同の重要性が強調されました。
京都センターからは「NPO法人“京都心の健康支援センター(メンタルサポート京都)”を発足させ、労働組合にも企業団体にも役に立つ活動に取り組む」予定が具体化しているという、極めて先進的な報告を聞きました。
埼玉センターからは「所沢市における地域・職域連携」による「地域まるごと健康づくり」の活動に参加している経験が報告されました。
これもまた全国に例のない先進的な教訓です。
東京センターからは、東京にあるからこそせざるを得ない「労働保険審査会の改善を求める取り組み」や「全国センターとともに厚労省交渉などを通しての労働行政制度改善」への取り組みについて、千葉センター神奈川センターからは労働局など行政交渉の重要性や活動か育成の取り組みの緊急性、愛知センターからは数多くの労災支援闘争の経験と「専用事務室と電話、7人の事務局員による交代の常駐体制」の経験、九州セミナーからは「九州社会医学研究所の存在と沖縄を含め全県持ち回りで900~1000名規模のセミナーを開催し続けていること」が報告された一方で、茨城センター静岡センター、大阪堺の阪南センター(地域センター)、高知センター岡山センター長崎「労働者の健康問題懇談会」などからは、結成はしたものの、体制の維持や財政上の問題、数多い相談への対応など、新しく結成した悩み、小さな組織の悩みなども率直に語られ、共感することもたくさんありました。
また東北各県から参加した県労連・民医連の方々からも、いろいろ困難もあるが「センターが必要だということは実感した」「何とか動き出したい」「うちの県は県労連と民医連で呼びかけを始めたい」など、積極的な発言が相次ぎ、目的に見合った集会の内容になったと思います。
大きなセンター、先進的活動をしているセンターからは学び支えられながら、小さなセンター同士も日常的な交流を通して励まし合い成長していくことの大切さを教えられた2日間でした。

第4回幹事会の報告(概要)

1月27日に開催された第4回幹事会は久々に16名の参加で、活気のある討議をすることができました。
特に、この間出席が困難だった福祉保育労からの参加があったことは大変嬉しいことでした。
会議の冒頭、1月12日に亡くなった「アスベスト患者家族の会」代表の上原長吉さんへの哀悼の意を表し、全員で黙祷を捧げました。
この間の主な活動から、高野事案の勝利報告集会(真壁)、過労死110番の取り組みと結果(金田)、労働相談110番の取り組みとまとめ(鈴木新)、全国センター総会(金田)、春闘討論集会「いの健分科会」(富樫)、上原長吉さんのご逝去とアスベスト相談週間のまとめ(金田)、斎藤事案と石森事案の労災認定の意義(富樫)、などについての補足報告がなされました。

協議で決まった主な内容は以下の通りです。
1)地方センター交流集会への対応(略)
2)第10回宮城県センター総会について
  日時/4月22日(木) 18:15~20:00
  会場/戦災復興記念館
  内容/基調報告(総括・方針・決算・予算・役員体制)及び特別報告(労災認定闘争の経験)討論(全組織から)
3)第6回東北セミナー(宮城集会)の日程・会場(案)について
  日程/10月16日(土)13時~17日(日)12時
  会場/茂庭荘(安いし、東北各県からも集まりやすい) ※1月28日予約完了
  実行委員会の組織/第1回実行委員会を5月頃に
  体制(案) 実行委員長は民医連会長、副実行委員長は県労連議長、いの健会長
    事務局は、いの健事務局+加盟各組織から1名
  セミナーの内容については実行委員会結成後に具体化
    ○基本は、記念講演、特別講演(又は特別報告)と5~6の分科会
4)第6回労働安全衛生中央学校in京都
  日時/5月29(土)~30(日)
  宮城から2~3名を派遣したい。※希望団体にはいの健から1名分の経費補助!
5)次回会議
  第7回事務局会議/3月29日(月) 11:00~
  第5回幹事会/4月07日(水) 18:30~20:00
    主な議題宮城県センター総会、第2回遺族の集い、東北セミナーなど

アスベスト患者会代表、上原長吉さんを偲ぶ集いについて
具体的な内容については、現在アスベスト問題対策センター、アスベスト患者家族の会、建交労、
いの健センターで相談をしていますが、4月24日(土)14時~バラライカを会場に予定しています。
最後まで闘い続けた上原さん、何よりも歌が大好きだった上原さんにふさわしい「偲ぶ会」になるよう
準備中ですが、近日中に関係者・団体にはご案内する予定ですので、お含み置き下さい。

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