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□ いの健ニュース


第19号(2009年7月26日発行) ※PDF版はこちら

第5回東北セミナーに153名! 福島・穴原温泉/大成功に終わる

 第1回の山形から、秋田、青森、岩手とつないできた東北セミナーは今年で第5回を迎え、7月11~12日に福島市の穴原温泉を会場に開催され、現地の大奮闘もあり153名の参加(宮城からは26名)で大成功を収めることができました。
講演中の天笠氏 全体会では東京・代々木病院の精神科医、天笠崇氏の「メンタルヘルス破壊の背景と課題-労働現場の実態から考える」という講演を聴きました。
  天笠氏(写真)は「多くの労働者が劣悪な環境と長時間労働や成果主義賃金などによって、心も体も疲労困憊の状況に追い込まれている」と、労働者のおかれている状態や具体的な事実をもとに話され、労働者が団結して立ち上がらなければ、いのちも健康も守ることはできないと訴えました。
 また、会津短大の下村幸仁教授は「ホームレス支援活動から見えてきたもの」と題して講演し、現在の社会のゆがみが弱者を集中的に苦しめる結果となっていることを指摘し、社会の仕組みを根本から改めなければならないと強調しました。

  2日目は4つの分科会(①労働安全衛生活動基礎講座、②メンタルヘルス問題にどう対応するか、③労働災害・公務災害認定闘争の取り組み、④女性の健康問題)が開かれ、大いに学び合いまパワーポイントで図解した。

 夜の交流会や翌日の分科会では、石巻の元小学校教員、高野啓さんの過労自死が逆転で公務災害に認定されたことが報告されると、大きな拍手に包まれました。

 宮教組の堀籠書記長や石巻支部の石垣書記長から高野事案の裁決内容が紹介されると、よくもそれだけ明確な判定が下されたものだと、多くの参加者から驚きの声がでたほどです。
 閉会集会では第1分科会で医労連の安藤さん、第2分科会では仙教組の芳賀さんが報告に立ち、最後に真セミナー参加のみなさん壁いの健会長が「来年は宮城で開催されます。各県から沢山のみなさんがおいで下さるよう、成功のために全力で取り組みます」と決意表明をして終了しました。
 なお、今年の福島セミナーには宮城から26名が参加しましたが、内訳は以下の通りです。

いの健センター2名、県労連3名、民医連6名、医労連(民医労含む)4名、宮教組4名、高教組2名、宮城一般3名、建交労1名、ソニー労組1名

 

挨拶をする全国センター福地理事長

 来年は宮城集会です。参加した方々からは「センターのある県なのだから、少なくとも200名の大集来会を成功させようではないか」という力強い声が出されています。
 総選挙が終わったら、早速来年のセミナーの相談を始めたいと思いますが、特に県労連と民医連の力を借りながら、全てのいの健加盟組織の知恵と力を結集して成功させたいと思いますのでよろしくお願いします。助言者として参加した錦町診療所・広瀬所長

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