HOME> 災害認定闘争> 認定闘争>

□ 認定闘争


① 早坂事案と蜂谷事案で労災認定!

昨年度も、4月8日に早坂事案の労災認定(審査官決定)と蜂谷事案の公務災害認定が実現しました。一昨年度の4件に続く貴重な前進です。

早坂事案は労基署段階では「うつ病に罹患した証拠がない」と認定しませんでしたが、審査官段階で「うつ病の発症、長時間・深夜労働、搬入・組み立てなど熟練した技術と責任を求められた」ことなどを認め、逆転で認定されました。

蜂谷事案は、「時間外労働は極端に長かったわけではないが、職務の特殊性や上司との人間関係がうつ病の原因」として6月2日に公務災害が認定されました。

② 赤坂事案(損害賠償請求)の不当判決に抗議し最高裁上告

「派遣労働先の長時間労働によるうつ病が自死の原因」として労働委員会(再審査)段階での労災が認定になったにもかかわらず、佐川急便と羽田タートルの両社に対する損害賠償請求訴訟では4月20日に仙台地裁、12月8日に仙台高裁で「過重労働やうつ病発症があったとは言えない」という極めて不当な判決が出されました。現在は最高裁に上告して弁護団を中心に闘っていますが、労災認定を否定するような不当判決は断じて許すことができません。

③ 大泉事案は基金支部で審査中

昨年7月に公務災害認定申請を行った後、10月31日に「故大泉先生の公務災害認定を実現する会」の結成総会が行われ、56名が参加しました。実現する会の事務局は宮教組や地元の教職員OB・保護者・友人などを中心に結成されましたが、3月の震災で事務局長の猪又聡さん(南三陸町・戸倉中学校教諭)が犠牲になったことによって、体制の立て直しが求められています。

総会にはいの健センターから鈴木新副会長(県労連議長)が参加して連帯の挨拶をしましたが、猪又さんのご冥福を祈ると共に、現在地方公務員災害補償基金宮城県支部(支部長は村井知事)で審査されている大泉事案の公務災害認定を実現するために宮城県センターとしても全力で支援することを確認しています。

④ 2回目のいの健「遺族の集い」を開催

8月21日(土)には仙台市戦災復興記念館において、労働災害や公務災害によって最愛の家族を失ったご遺族を中心に第2回「いの健・遺族の集い」を開催しました。県外(山形、岩手)の方も含めて10件の労災事案のご遺族と弁護士、医師、支援団体の関係者など29名が参加しました。

中身の濃い有意義なつどいでしたが、詳細は「いの健ニュース第31号」(資料)を参照下さい。

⑤ 宮城県教委、仙台市教委、地方公務員災害補償基金宮城県支部への要請行動

3.11大震災の影響で、子ども・学校・教職員・自治体職員等に深刻な困難が起きていることを踏まえ、4月27日と28日にいの健センター及び両教組と民主教育をすすめる宮城の会が、申し入れ・要請行動を実施し、担当部局との意見交換を行いました。

inserted by FC2 system