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□ 取り組み・アーカイブ 2009年度


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第5回東北セミナー

2009年7月11~12日に福島市の穴原温泉を会場に開催された第5回東北セミナーは、福島民医連や県労連の大奮闘もあり153名の参加(宮城からは26名)で大成功を収めることができました。

東京・代々木病院の精神科医、天笠崇氏の「メンタルヘルス破壊の背景と課題-労働現場の実態から考える」という講演で、氏は「多くの労働者が劣悪な環境と長時間労働や成果主義賃金などによって、心も体も疲労困憊の状況に追い込まれている」と具体的な事実をもとに話され、労働者が団結して立ち上がらなければ、いのちも健康も守ることはできないと訴えました。

また、会津短大の下村幸仁教授は「ホームレス支援活動から見えてきたもの」と題して講演し、現在の社会のゆがみが弱者を集中的に苦しめる結果となっていることを指摘し、社会の仕組みを根本から改めなければならないと強調しました。

2日目は4つの分科会(①労働安全衛生活動基礎講座、②メンタルヘルス問題にどう対応するか、③労働災害・公務災害認定闘争の取り組み、④女性の健康問題)が開かれ、大いに学び合いました。
交流会や分科会で石巻の高野事案が逆転で公務災害に認定されたことが報告されると、大きな拍手に包まれました。

2010年10月には仙台で第6回セミナーが開催されますので、地元でのセミナーこそ全ての加盟団体から数多く参加し、学び会う機会にしたいものです。


春闘討論集会「いの健分科会」

秋保温泉グランドホテルで開催された春闘討論集会の2日目、12月6日(日)に「いの健分科会」が行われ、17名が参加しました。
最初に富樫事務局長が最近の相談事例の特徴と過労死・過労自死の実態、労災補償状況、宮城県センターが取り組んでいる労災・公務災害認定闘争について報告しました。
講師の杉山弁護士からは、「労災認定闘争と労働組合の役割」を考える場合、なぜ労働者が無権利状態に置かれているのかを資本の本質と結びつけて捉える必要があること、そういう視点で見ると労働災害発生の必然性も理解できるし、労災認定闘争の重要性も理解できるだろうと指摘されました。
その上で、労働組合は労働安全衛生法や労災補償保険法をきちんとして認定闘争に取り組むことが大事であること、過労死や過労自死を生まない環境作りは労働組合の本来的責務であることが強調されました。
その後、参加者から職場の実態についての報告や意見交流が行われました。

第5回労働安全衛生中央学校への参加

第5回労安中央学校(6.4~5/東京)には民医連から1名の参加に終わりました。
全体では99名が参加し、福地理事長の開講講義「働き方を変えていのちと健康を守る」と4つの全体講義(①「労働安全衛生法規と健康で安全な職場づくり」、②「ストレス・疲労・健康」、③「“心の病”など被災者・相談者への対応」、④「職場をどう把握し改善するか・健康調査の進め方」)が行われました。
また、初めての「職場巡視実習」とミニシンポ(労安活動と労働組合の役割)が実施されました。

第5回地方センター交流集会への参加

2010年 2月6~7日に秋保温泉岩沼屋ホテルにおいて全国センター主催の「第5回地方センター交流集会」が開催され、東北各県を中心に全国から44名が参加しました。
今回の交流集会は、①現在の情勢のもとで各地方センターの果たしている役割を再確認するとともに、②まだセンターができていない各県にセンター結成の展望を作る、③各地方センターの多様な活動を学び交流し、いっそうの発展と絆の強化を図ることを目標に行われました。
仙台で開催された最大の理由は、東北では全ての県で「いの健東北セミナー」が開催されてきたのに、センターは宮城にしかないことを重視し、何としても東北各県にいの健センターを結成するきっかけを作りたいという願いがあったからです。
その意味では、地元宮城から9名(民医連3,県労連2,民医労1,いの健事務局3)参加したのをはじめ、東北5県からも複数で参加者があったことは今後への展望を広げるものとなりました。

宮城県労連の鈴木議長が「いの健センターの活動と県労連の関わり」と題して、1)宮城県センターの結成と活動の経過、2)いの健センター結成による前進面(・労災、公務災害認定闘争の前進、・春闘共闘や県労連による支援体制の広がり、・単産での「いのちと健康」への関心の高まりと学習の取り組み、・財政面の取り組み)、3)県労連といの健センターの連携(・相談活動での役割分担、・「相談事例検討会」を通しての相談員の力量アップ)、4)今後の課題(・もっと連携の広がりが必要!・新たな組織作りにつながる相談活動を!・「いの健センター任せ」に陥らないこと)を紹介しながら、最後に「とにかくいの健センターを結成することです。
結成すれば何とか動き出します。動き始めれば、仲間たちのさまざまな知恵や共同も広がります。
それは必ず県労連にとっても民医連にとっても力になります。まだ結成していない各県は、そのことに確信を持ってセンター結成のために頑張って下さい」と訴えた特別報告は、東北各県はもちろん、参加したみなさん方に大きな勇気と影響を与える内容でした。

2日間の交流では、宮城県センターも各県からたくさんのことを学ぶことができました。
また東北各県の参加者からは、「ろいろ困難もあるがセンターが必要だということは実感した」「何とか動き出したい」「うちの県は県労連と民医連で呼びかけを始めたい」など、積極的な発言が相次ぎ、目的に見合った集会の内容になったと思います。

組織ごとの学習会の取り組み

年々、組織ごとの「いのちと健康問題」への学習会などの取り組みも増えています。
この1年間では、下記の団体で取り組まれました。
ⅰ)福祉保育労の「楽しく気持ちよく働くための職場環境作りを」(講師:富樫)/35名参加
ⅱ)民医連2年目研修「私たちは今、どんな時代に生きているのか」(講師:富樫)/約80名参加
ⅲ)福祉保育労障害種別施設全国交流集会「いの健分科会」(助言者:富樫)/約20名参加
ⅳ)高野事案総会・勝利報告集会「審査会裁決書の内容と意義」(講師:富樫)/30名参加
ⅴ)ソニー労組大会挨拶「労働組合といの健活動について」(挨拶:富樫)
ⅵ)宮教組仙南支部労働講座「教職員の“いのちと健康”を考える」(講師:富樫)/35名参加
ⅶ)名亘春闘共闘旗開き学習会「働くもののいのちと健康」(講師:真壁)/15名参加

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